
「とりあえずやってみる」ということ
油井 ちえりさん
農学部植物資源科学科
留学期間:2024年8月11日 ~ 8月20日
留学先:FPT大学
<プログラム参加を通して学んだこと、気づいたこと、参加して得たことなど>
私は、ベトナム中部のダナンにあるFPT大学に8月11日から8月20日までの10日間留学しました。このプログラムには、日本以外にも台湾、フィリピン、マレーシア、シンガポール、カナダの学生が参加しており合計で21人の国際色豊かなクラスでした。 私は、東南アジアの文化や英語でのコミュニケーションに興味があったため参加を決めましたが、申し込む前は自分にできるだろうかと少し不安がありました。しかし、いざベトナムに到着すると外国に来たという事実が嬉しく、又、現地の学生やクラスメイトが親切に接してくれたため不安は吹き飛び、毎日とても楽しく過ごしました。
滞在中は、フォー、ブン、バンセオ、海鮮、春巻き、マンゴー、ドラゴンフルーツ、ランブータンといったベトナムならではのものを食べたり、伝統的な踊りや家屋などを見学したりしました。他にも、歴史博物館に行ったり、ナイトマーケットに行ったり、ビーチに行ったり、ホイアンという世界遺産の町に行ってランタン作りを体験したり、クラスの中で文化交流をしたり、ベトナム語を学んだりしました。ベトナムの衣食住や、バイクだらけの道路など活気に満ちたベトナムの空気感を肌で感じることができ、大満足でした。
英語でのコミュニケーションについて、私は英語が完璧とは言えない状態で行ったが、とりあえず何か言ってみれば大体のことは通じたし、相手の言っていることは何度か聞き直したりゆっくり話してもらったりすることで大体のことは理解できました。しかし、どうしてもわからないときはもちろんあったので、スマホの翻訳機を使ったり、私より英語ができる友達に何度も助けてもらったりしました。
授業は、グループに分かれてディスカッションをする形式のものが四回ありました。全体のテーマは「クリティカルシンキング」でしたが、言語が英語であることに加えて今まで深く学んだことのない内容であったため、私にとっては少し難しかったです。しかし、他の国の人は問いが出されるとすぐに自分の意見をスラスラと述べ、その後すぐにグループとしての意見をまとめていました。この光景は、「本物のグループディスカッション」という風で、日本では中々経験することのできないことだと感じ、自分のこれからの学びに活かそうと思いました。又、最初は難しく感じた授業も回数を重ねるごとに理解できるようになり、せっかくベトナムまで来たのだからという気持ちで最後の授業では自分から手を挙げて発言することまでできました。その時も、私の未熟な英語をクラスメイトが助けてくれ、自分の思っていることを皆に伝えることができました。間違えてもいいからとりあえず発言してみると、意外と話せたり、周りが助けてくれたりして相手に思いを伝えることができたまし。
このサマーキャンプは、「とりあえずやってみる」ということの大切さを実感したとても充実した10日間でした。
<参加を迷っている信大生へのアドバイス>
「とりあえずやってみる」というのが大切だと思います。思い切って行ってみると、案外なんとかなるということを私は今回のサマーキャンプで実感しました。行く前は、英語でのコミュニケーションがうまくとれるか、友達ができるか、モノを取られたり体調を崩したりしないかなど不安はありました。しかし、実際に行ってみると、外国に来たということが嬉しく、不安よりも好奇心や嬉しさが勝り、当初不安で思っていたことは吹き飛びました。
英語に関しては、とりあえず何か言ってみれば意外と伝わるし、相手の言っていることが理解できなかったときもゆっくり話してもらったり、本当にどうしようもないときはスマホの翻訳機を使ったり人に訳してもらったりしてコミュニケーションをとることができました。友達についても、相手が話しかけてくれたり自分から話しかけたりしたことで、だんだん輪が広まりクラスの全員と話すことができました。クラスメイトには、自分がタクシーを呼べず困っていたときに代わりに呼んでもらったり、うまく英語で話せないときには代わりに言ってもらったり、一緒にご飯を食べに行ったりし、滞在中は危ない目に合うことも無く本当に楽しく過ごしました。
また、渡航前は、プログラムへの申し込みや各種予防接種、ビザ申請の有無等について信州大学のグローバル化推進センタ-の方が親身になって対応してくれたし、ベトナムのFPT大学の担当の方も授業料の振込や滞在場所の確認など親切に対応してくれました。事務的な面で不安がある人は、心配しなくてよいです。
ちょっと勇気を出して申し込んでみるとそこからはトントンと進むし、現地でもちょっと勇気を出して自分から話しかけてみると案外うまくいきます。最初の一歩を踏み出すときだけ頑張れば、あとはなんとかなります。